✅過去を「気にしてしまう人」必見!✅「気にしない人」は幸福!🌈精神科医Tomyさんは今に重点を置いてラクに生きようとおっしゃているわ?

・本日は、精神科医Tomyさんの著書『精神科医Tomyの気にしない力 たいていの心配は的外れよ』(大和書房刊)から、精神科医ならではの生き方のヒントについて学んでいきます。

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・中高年だけに限らず、「気にしない力」は「幸福度」とも大きな関係があり、幅広い年齢層に大切な思考と態度なのです.

・どうしたらこの「気にしない力」を得ることができるのか一緒に考えていきます。

1.気にしない人は幸福である


・何を隠そう、わたしはTomyさんのTwitterや記事、書籍をフォローしている愛読者の一人です。

・Twitterのフォロワーは35万人を超えています。親しみやすいキャラクターが大好きです。イラストがたまらなく、愛嬌たっぷりです。

・そのTomyさんの新刊がこの本です。

・人には、同じことが起きても「気にする人」と「気にしない人」がいます。これは、なぜか?心理学的にアプローチしていきます。

・それは「未来」「過去」「現在」という時間軸の中で、どこに視点をおいて生きているが、人によって異なるからだと、述べます。

by Tomy
・人は同じ環境にあっても、本人がどう捉えるかで幸福度は全く異なる。「気にしない人」は、今という時点において問題がなければ問題はない、ムダに悩む必要はないと考えられる人だ。

・「あんなことを言わなければよかった」と過去の発言を悔やむ人は多いが、相手はあなたの発言など忘れている場合がほとんどだ。
・「気にしない人」は自分らしさや信念を持っている。他人への思いやりや配慮を忘れさえしなければ、自分軸を貫くことはわがままにはなりえない。
・「気になる」を解決する上で大切なことは健全な自己愛を育てていくことだ。健全な自己愛を正しく知り、目標としていけば、人生は少しずつラクになっていく。

・「未来」「過去」「現在」の中であなたはどこに視点を置いて日々を過ごしていますか。もちろん、誰もが3つの視点を見て生きていますが、人によって、どこに重きを置くかは異なっています。

・多いと感じるのは、過去に重点を置いている人。後悔ばかりしている人です。「もっと○○しておけばよかった」と気にしてばかりいるのも生きづらいですよ。

・一方、「気にしない人」が見ているのは現在だ、とTomyさんは述べています。

・今問題になっていることは気にして対応するが、そうでなければ何も気にせず今という時間、空間を切り取って味わうことができます。そういう人は、あるがままを楽しむことができるそうです。

・同じ環境の人生であっても、本人がどこに視点を置くかで、時間の質や幸福度は全く異なってきます。今という時点において問題がなければ問題はない、そう思えれば、ムダに悩むことなく、「気にする」エネルギーを他に回すことができます。

・そこから、Tomyさんは「「現在」に重点を置く人は、幸せを感じやすいのだ」と、断言します。

・また、「あんなことを言わなければよかった」と自分の過去の発言を気にする人も多いですね。

・「しかし、会話の大半はすぐに忘れられるもので、あなたも相手の言ったことをほとんど思い出せないはずだ。つまり、自分の発言を気に病むのはほとんどが杞憂なのである。」と、喝破します。

・もちろん、忘れられない一言がある人がいるのも確かです。しかし、人は「最後の言葉」が印象に残るものだといいます。つまり、あとからいくらでも塗り替えて挽回することができるのだそうです。

・そして、楽に生きられる人は、他人の言葉は参考程度に捉えて真に受けないそうです。

by Tomy
叱咤激励や慰め、批判など、他人が自分にかけてくる言葉は、自分のためのものだと思いがちだ。
だが、実際のところ、気まぐれだったり、お節介だったり、相手自身のためであったりすることも多い。
みんなが違うことを言っていて全部取り入れるのも難しい。
全てに真剣に向き合っていると息苦しくなってしまう。

・では、ラクに生きられる人はどうかといえば、彼ら彼女らは、気にしない力を持っているのだといいます。そして、そんな人は「自分軸」をしっかり持っています。

・次では、Tomyさんの話しをアドラー心理学の視点から、「過去」と「現在」の捉え方について検討してみたいと思います。

2.「原因論」か「目的論」か


・「過去」と「現在」の時間軸のどちらに重きを置くかについて、心理学では「原因論」か「目的論」かという見解があります。

・「原因論」を提唱したのが、かの精神分析で有名なフロイトです。

・問題の原因は過去にあると考え、その原因を探ります。過去の事実は変えられないから解決策が見いだせないという欠点があります。

・仮に原因がつきとめられたとしても、どうしようもありません。原因探しのすえに都合のよい原因をみつけたり、できない理由を簡単につくりだすこともできます。これは建設的ではありません。

・「目的論」を提唱し、フロイトに真っ向反対したのが、アドラー心理学の祖、アルフレッド・アドラーです。アドラーは、『人間の行動には全て目的がある』と言います。

・「目的論」とは、すべての行動は目的があって生まれるものであり、その目的は何かを見据えて、その目的に向かってどう行動したらよいのかを考える方法です。

・現在と未来のことを考える。わたしたちにとって、大切なのは、今、そして未来だからです。

・そこから、目的にむかって何をすべきかを考えられるようになり、その人は問題に対して前向きに捉えることができるようにないります。

・わたしは、原因を考えること(原因論)を否定するわけではありません。原因を理解することで問題を回避できることもあるからです。

・目的論なき原因論は虚しいが、目的論とともに使われたら原因論も効果を発揮することもあると考えます。

・アドラーはこうも指摘しています。『人の心理は物理学とは違う。問題の原因を指摘しても、勇気を奪うだけ。解決法と可能性に集中すべきなのだ』。

・原因論でアプローチすると、自分のダメなところや相手のダメなところが見つかっていくことが多いのです。ダメなところを発見し、それを責めるようなことが少しでも起こると、感情的になったり落ち込んだりしかねません。

・自らが主人公として歩むべき人生なのに、それを切り拓く勇気が損なわれかねませんね。

・中高年サラリーマンで管理職経験者は、組織の中で責任者として、「原因論」のもと「失敗した原因の究明」と「対策」を命じられてきました。

・しかし、定年後は「過去は変わらない」と、「目的論」で今を精一杯生きて行くようにしたいですね。