✅ベテランの底力とはいうものの…✅50代は職場に居場所があるのだろうか?🌈成長を諦めたら終わりますよ!🌈「半径3メートルの世界」にヒントが隠されています!
・さて、50代の評判があまり芳しくありません。「働かないおじさん」、「困ったおじさん」、はては「妖精さん」(出社しているのに、気配を消してどこかに隠れているベテラン)などその呼び名は、悪評ばかりです。
・50代会社員は、定年退職までにはまだ時間があります。人生後半戦に向けて、定年退職までの10年15年をどのように過ごしていくのがよいのか一緒に考えていきましょう。
1.50代の評判が悪いワケ!
・近頃、学ぼうとしない、理解しようとしない、自分のことしか考えない、などなど50代の評判が芳しくないと思っているのはわたしだけだろうか。特に、役職から降ろされ、いわゆるポストオフになって人に多い。
・その気持ちはわからないでもない。わたし自身、支店の課長時代に部下を20名抱えていたが、そこから本社に異動になり、最終的には年下の上司で部下無しの、名ばかり課長でその会社のキャリアを終えた。
・後年の戦力外扱いになった時期は辛かった。ただただ、人は話さず、距離をとり、余計な口と手を出さぬよう静かにしていた日々。
・一方、若手の視点からみたら、今の50代60代ベテラン社員、シニア社員はどうか?
・「働かないおじさん」であり、「コミュ力が低い」「パソコンをまともに使えない」「会社にいる意味があるのか」「自分の職場にはいて欲しくない」とか、散々である。
・若いときから、会社の金で接待という経験をしたり、下請け会社の偉いさんから頭を下げられたりして会社員を経験してきた人たちです。自分が何者かであるかのような錯覚をしてきたのです。
・しかし、普通はある程度年齢を重ね、外部との接触を重ねると、自分を客観的に見られるようになりと、その勘違いに気付きますが、ついつい、「小さなプライド」「過去の栄光」を守るため自慢ネタばかり出したり、不機嫌な態度をとってしまいます。
・多かれ少なかれ、わたしにも似たようなことがあったのでしょうね。(今は、ないですよー)
・つまりは、不幸にも、過去の思考や態度から抜け出せないまま50代を迎えてしまったと考えられます。
・心理学者の研究では、成長できない人は「固定された思考態度」を持っていて、逆に、成長できる人には学びたいという「成長する思考態度」を持っているといわれています。
・「成長する思考態度」の人は、「私の人生は、学んだり、変化したり、成長したりする、連続した過程である」と、“今”を成長への通過点と捉えています。
・一方、「固定された思考態度」の人たちは、「自分をよく見せたい」欲求があるため、自分に都合の悪い批判は退け、他人を蹴落とすような言動をとります。
・では、どうすれば「成長する思考態度」を持つことができるのでしょう?
・これについて、以前もご紹介した、河合薫氏はその著書『THE HOPE 50歳はどこへ消えた?』(プレジデント社)の中で、次のように述べています。
とにかく「動く」ことと、「誰かの役に立つことを無心でやってみる」ことだと考えている。
実際、役職定年になろうとも、不甲斐ないポジションに異動になろうとも、自分の立ち位置を受け入れた人たちは、謙虚に若い社員に教えを請うて、目の前の仕事を「少しでもいい仕事」にすべく努力していた。周りが忙しそうにしているときには、「何か手伝おうか?」と声にする勇気を持つ人たちだった。
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・大賛成です!わたしが55歳の暗闇から脱出できたのは、まさに、この考えです。じっとしていたら、自分じゃなくなるような感覚が強くなり、声を上げたくなってきます。そのときに、「動こう!」と決めました。そして、実際に行動に移したのです。
・この「動く」ということを、キャリアの転機のあとにやってくる「思考態度」の転機として捉えることもできます。
・会社員として、働く中で、キャリアの転機に上手く向き合うことができないために起こるギャップです。
・会社の命令で強制的に第一線を退かされた後に、何を重視し、どこに仕事の意義を見出すのかという問題に繋がっていきます。
・これに対するヒントを、『ほんとうの定年後「小さな仕事」が日本社会を救う』(講談社現代新書)の著者、坂本貴志氏は、定年後の就業者の仕事を「小さな仕事」と定義したうえで、地域や生活に密着し、誰かの役に立ち、必要とされることに価値を見出す働き方が重要だと説きます。
その人の年齢にかかわらず、すべての人が社会に対して何かしらの貢献を行うことが求められる時代となる。…。たとえ高齢者の仕事が「小さな仕事」であったとしても、それが確かに誰かの役にたっているのであれば、そのような仕事に誰もが敬意を示し、報いることができる社会に、日本はなっていかなければならない。
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・次に、「小さな仕事」を見つけるための具体的な過程を考えていきます。
2.「半径3メートルの世界」に目を向けてみよう!
・それまで、役職定年前は管理職であった会社員は、責任や負荷が多大にかかる「大きな仕事」を背負ってきました。それから、降りたとたんに「小さな仕事」に価値を見つけるのは困難です。
・いきなり、「小さな仕事」を探し出せるものではありません。
・ではどうするか。彼らは、役職や仕事をもぎ取られた感が大きいのです。ですから、自分に嫌気がさしています。
・そして、時間をかけながら、湧き上がってくる感情があります。それは「とかく人生は思い通りにはならないものでな」という思いです。人は、助け合って生きている。
・渦中にいる時は、わからなかった感情を理解できるようになり、あのときのあの人に向けた自分の選んだ感情や行動、延ばし延ばしにしていたことに決着をつけるように、自らに問いかけます。
・つまり、他者とのつながりの大切さにあらためて気づきます。
・肩書きもなく、尊敬もされず、収入も減って、身近にある世界の有難味を知ることになります。それが「半径3メートルの世界」です。
・ここに、わたしたち中高年サラリーマンが幸せになる最初のヒントが隠されています。
・河合薫氏にもう一度登場していただきます。「半径3メートルの世界」とは、河合氏は次のようにいいます。
・「ちょっといい?」と声をかけられる距離(=半径3メートル世界)の人間関係。
・外の世界にもあります。
・自宅でたまには妻の家事を手伝ってみたり、
・マンションですれ違う人に挨拶してみたり、
・通勤途中で、眠眠鳴いているセミの鳴き声に夏の終わりを感じたり、
・道端の名前も知らぬ花に感動してみたり…。
・遠くばかり見ていたのを近くに視線を移すと、意外に楽しい世界が広がっていることに気付かされるこれが「3メートルの世界」だと述べます。
・実に充実した世界です。新しい人生の第一歩になります。そこから「小さな仕事」を発見することにつながりそうです。
・さらには、「3メートル」だけでなく、将来も「3日」以内くらいの感覚で今を楽しみ、幸せを感じることができます。
・仕事も若いときのように、マックス、120%の能力で取り組むのではなく、「3割減」くらいの気持ちで取り組めばいいのです。
・そして、焦らなくても大丈夫です。「だって、案外、自分が気にするほど周りはあなたのことなど見ていないし、気にもしていない」と河合氏は述べます。まさにそのとおり!
・大切なのは、パラダイムが変わっていることに早く気づき、本当の自分を取り戻すことですね。
・最後までお読みいただきありがとうございました。
・興味のある方は、是非、こちらもご覧ください。
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