定年退職後、しばらく休養してから再就職したいとき失業給付はどうすれば?

1.どういう場合に.失業給付の受給期限が延長できるの?

失業給付の受給期間の有効期限は「働いていた会社を退職した日の翌日から1年間」です。

通常は、この受給期間内で新たな就職先を探すことが望ましいのですが、病気や大ケガなどさまざま理由で、働きたくても働けない状況の人もいます。

そのような場合に、1年間の受給期間を延長できる制度が「受給期間延長制度」。

受給期間の延長ができる人は、以下の理由によって「働くことができない状態が、30日以上続いた場合」とされています。

 ・ケガや病気ですぐに働くことができない。
 ・妊娠や出産・育児などで、すぐに働くことができない。
 ・親族などの介護のためにすぐに働くことができない。

延長ができる期間は、本来の受給期間である1年にプラスして、最長3年間延長することができます。

ただし、受給期間の延長とは、失業給付の給付日数が増えるわけではありません。

現在は、新型コロナウイルスの関係で特例対象が追加されていますので、興味もある方はネットで調べてみてください。
< 新型コロナウイルス関係特例対象者>
 ・本人が、新型コロナウイルスに感染している疑いのある症状である。
 ・新型コロナウイルスの影響で子供の養育が必要になった。

2.定年退職後、ちょっと休んでから仕事をさがす場合は延長できるの?

上記のほかにも、・海外勤務する配偶者に同行するので日本で働けない人や青年海外協力隊などによる海外派遣、派遣前の研修のために働けない人も対象です。

そして、60歳以上で定年退職した場合も、働ける状態でも失業給付を受け取らず、受給期限を延長できます。詳しくみていきます。

対象者は次のいずれかの方です。

①60歳以上の定年に達したこと、②60歳以上の定年に達したのち、勤務延長または再雇用の期限が到来したこと。

30代40代で頑張りすぎて燃え尽きて退職して、休みたいというのはダメですよ。

延長申請できる期間は「退職日の翌日から2か月後まで」になっています。

あまりゆっくり判断を先延ばしできないですね。これも、再就職プランの中に組み入れて、延長するかしないか初めから計画しておきましょう。

延長できる期間は1年までです。さきほども触れましたが、あくまで「失業給付をもらえる期限を延期するだけ」で、もらえる日数が伸びるとかではありませんので間違わないように注意しましょう。

手続きは簡単です。ハローワークに、「離職票」および「受給期間延長申請書」を提出することでできます。

ただし、延長申請したということは、仕事探しはその期間全くしないというルールになります。

延長期間中に、再就職してしまった人は手続きしていないので、再就職手当がもらえなくなりますので、十分注意しましょう。

「ゆっくり仕事探ししようかな」という人は、普通に失業給付の手続きをした方がよさそうですね。

60歳以上65歳未満の定年退職であれば、「受給期間延長」制度が用意されていることがわかりました。

延長手続きを行うと、本来の受給期間1年に加え最長で1年間延長されます。半年後に『よし、仕事探ししよう!』というのも可能です。

定年退職を迎え、「しばらく骨休めでもしよう」という人も多いですね。すぐに求職活動をしない場合は、制度を有効に活用し、心身を休め、延長期間が満了する前に失業給付金の受給申込みを忘れないようにしましょう。

次の就職先探しは、失業給付金で毎月一定の収入が得られれば、じっくりと選ぶことができますね。自分らしく働ける次のステージを探しましょう。

3.まとめ

失業給付の受給期間の有効期限は「働いていた会社を退職した日の翌日から1年間」です。

病気や大ケガなどさまざま理由で、働きたくても働けない状況の人もいます。そのような場合に、1年間の受給期間を延長できる制度が「受給期間延長制度」。

受給期間の延長とは、失業給付の給付日数が増えるわけではありません。

60歳以上で定年退職した場合も、働ける状態でも失業給付を受け取らず、受給期限を延長できます。

延長申請できる期間は「退職日の翌日から2か月後まで」。延長できる期間は1年までです。

延長期間中に、再就職してしまった人は手続きしていないので、再就職手当がもらえなくなりますので、十分注意しましょう。

「ゆっくり仕事探ししようかな」という人は、普通に失業給付の手続きをした方がよさそうですね。