✅出世したくない若者が増えている!✅責任の一端は中高年にもあるかも! 🌈管理職を外れたら即「上り」になっていませんか?🌈肩書を失ってからが本当の人生ですよ!

・いまの若い世代には出世欲がない!といわれます。実際、各社がアンケート調査をすると、「役職者になりたくない」「責任ある仕事をしたくない」「プライベートを大事にしたい」といった回答が、目につきます。

・給与や名誉、地位の向上という点に淡泊になっているという世代間の思考の違い以外に、わたしたち世代がロールモデルになっていない点にも責任の一端がある気がしてきます。今回は、この問題を一緒に考えていきましょう。

1.20代で、将来管理職になりたくない人が77%も!

・今年7月に、「転職サイト比較Plus」が発表した20代の男女を対象にした「出世欲」に関するアンケート結果が、非常に興味深い内容でした。

アンケートの概要
 【調査期間】2022年6月3日~10日
 【調査対象】20~29歳の男女2327人(内訳:男性1127人、女性1200人)
 【調査エリア】全国

・その結果によれば、20代で出世したくない人の割合は77.6%と非常に高い割合でした。

・出世したいと回答した人が22.4%。その回答では、大多数が給与のためと回答しており、キャリアプランや社会的地位といった非金銭的な要素に魅力を感じる人は少ない状況になっています。

・一般的にいわれる通り出世欲が薄いことが分かります。

・一方、出世欲のない77.6%に共通する特徴を先のサイトでまとめていますが、それをみると、7つの特徴があるとしています。

・①現状に満足している。②責任ある仕事をしたくない。③会社に対して愛着がそこまでない。④仕事はとりあえずこなす。⑤社内の人間関係に興味がない。⑥ワークライフバランスは維持したい。⑦嫌われたくない。というものでした。

・もう少し詳しく、「出世したくない理由」を調査したのが、株式会社ライズ・スクウェアさんです。出世したくないと思っている男女500人を対象に調査をしました。

・以下は、「CanCan.jp」で配信された記事を参考にしていきます。

・男性女性ともに1~3位は同じ結果でした。先に、男女ともに特徴的な理由が第4位にありますのでそちらをみていきます。

・女性の第4位「管理職に向いていない」。管理職になると、部下のフォロー、上司との連絡、社外・他部署との交渉なども担うことになります。そのためリーダーシップやコミュニケーション能力に不安がある人は、「自分は管理職に向いていないから出世したくない」と思うようです。

・男性の第4位は「人間関係が面倒」。「上司からの指示を部下に伝えなくてはいけない」などの仕事が発生します。部下が納得しなかった場合、上司と部下の板挟みになったり、「部下に嫌われているかも」と思いながら仕事をするのはツライです。また、出世が妬みや人間関係のこじれにつながったケースを間近で見て、ネガティブなイメージをもつようになったかもしれませんね。

・次は第3位です。「仕事と給料が釣り合わない」です。責任や仕事量が増えるだけで、給料は上がらないと答えた人が多数だそうです。わたしも、担当者のときの方が、時間外手当がついて、管理職になったら下がった一人です。肩書がつくだけで給料があがらないなら、「出世・昇格しても意味がない」と感じてしまう人も多いはずです。

・第2位は、「仕事量が増える」。出世すると仕事にかける時間が増え、プライベートの時間が減ってしまうことに抵抗を感じる人も多いようです。管理職になって自分の仕事のことだけ考えていればよいというわけにはいかなくなります。そうすると、休日も仕事のことを考えてしまうようになったという人もいるのではないでしょうか。

・そして第1位は、「責任が増える」。リーダーとして目標を達成する喜びよりも、任された仕事を果たせなかったらどうしようという不安が大きいと、責任に対して後ろ向きになってしまうにもしれません。周りの上司・管理職の働きぶりをみて、管理職に課せられる責任が大きすぎると感じている人もいりことが伺えます。

・女性も男性も、「業務量」や「精神的な負担」を心配して「出世したくない」と考えるようです。つまりは、「出世することで負担が増えてしまうから」「増える負担に対する見返りが少ない」と感じている人も多くなりました。

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2.若者たちは肩書を失った中高年の背中を見ている!

・日経新聞の「My Purpose」、9月5日の記事。

・「20代と肩並べ ともに学ぶ」「管理職離れても、なお成長」「肩書失っても 営業が天職」というタイトルが踊ります。

・起業や転職だけが、定年世代のライフシフトではありません。その一例が、そこに載っていました。

・主人公の中高年サラリーマンは、取材時に61歳のYさん。かつて営業統括部長だったYさんは、13年前の48歳のときに、「会社で長く働き続けてもらうためにも役職を外れてほしい」と、上司から言い渡されました。

・予期せぬ異動というのはサラリーマンには付き物ですが、この言葉は非常に過酷です。わたしなら、全存在を否定されたようなショックを受けたでしょう。

・一般的には、このような立場の役職経験者であれば、子会社や他の関連会社に移るのでしょうが、Yさんの場合、用意されたのは「現場の営業に戻る道」、前例のない辞令だったのです。

・当然、管理職としてのプライドもありますし、実績も残していました。「積み上げたキャリアに引導を渡され、惨めさがこみ上げた」と記事は言っています。

・そした、移った先では、年下の部長に使えることになります。転機は2018年の組織改編で訪れます。

・シニア社員が20代や30代と働くグループに再編成されます。そこで、Yさんは、ライフシフトを起こします。

・営業マンとして成功も失敗も積み重ねた自身の経験は、若手社員にとってはいいケーススタディーとなります。経験を還元することに存在意義を感じ、生き返る思いがしたそうです。

・Yさんには、還暦になってやっとわかったことがあります。若手ら仲間と一緒に働くからこそ、「あすに向かうエネルギーを得られる」ことです。「人生100年時代なら、まだペーペーの立場にしかない」といいます。日々研さんを積み、65歳定年後の更なるライフシフトの扉を開けています。

・盗難アジアに進出した企業の営業が次のプランの一つだそうです。素敵です。

・はじめの話しに戻ります。出世したくない若者が増えています。

・若者の立場にしてみたら、出世して管理職になり、人事異動で役職を外され、もしくは役職定年となり、一人の営業マンとして、現場で若手と一緒になって働く中高年サラリーマンは、自分の人生の縮図に見えます。

・実際に、Yさんは、エネルギッシュに働き続ける大先輩として、決して悪いロールモデルではありません。周りの若者たちは、「いくつになっても学び続ける背中を見せてくれる。頑張らないといけないと刺激をもらっている」と述べています。何より楽しんで仕事に向かう姿は、若手が将来にわたって働くうえでのロールモデルのように感じます。

・起業や転職だけがライフシフトではありません。Yさんのように、会社員を続けることで、ライフシフトを実現することもできるのです。

・「あんな風に働きたい」「充実した会社員人生を送っている」「あの年で、まだまだ元気」という上司、先輩が周りにいれば「出世するのもいいかも」と思う人が増えるかもしれません。

・最後までお読みいただきありがとうございました。

・是非、こちらもご覧ください。

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