✅「運命を受け入れ、前向きに生きる。」✅74歳で右半身麻痺と失語症の状態から学長に復職!🌈『復活への底力』(出口治明著)の金言・名言
・定年をターニングポイントにして、これまでの人生で経験したことのない「お金」、「働き方」、「生き方」、「家族関係」、「人間関係」など様々な課題や難題が起きてきます。
・これらをリアルタイムで経験し、周囲にインタビューし、研究してきた同世代の筆者が発信しています。
・今回も、72歳で脳卒中になり、辛くて苦しいリハビリに励み続け、遂に「復職」を遂げた「知の巨人」出口治明さんを取り上げ、最新刊の『復職への底力』(講談社現代新書)からヒントとなる名言・金言を紹介します。
・定年世代の幸せづくりのヒントになれば嬉しいです。
1.2021年1月に突然の脳卒中!
・さて、今回も、ライフネット生命保険株式会社の創業者、立命館アジア太平洋大学(APU)の学長に復職された出口治明さん74歳を取り上げます。
・出口さんは、2021年1月、新幹線で帰郷するため福岡のホテルに前泊した翌朝、突然発作を起こし、病院に搬送されました。脳卒中でした。それから、懸命のリハビリ生活を送ることになりました。
・失語症や右半身麻痺など重度の障害が残りました。1年以上におよぶ懸命のリハビリテーションの結果、2022年3月に74歳で、立命館アジア太平洋大学(APU)の学長にカクバックを果たしました。
・いわゆる脳卒中や脳出血と言われる病気で、症状としては右半身の麻痺と失語症が残りました。
・入院から、右半身麻痺や重度の失語症に陥った出口氏が、持ち前の明るさと努力、モットーである「運と適応力」を武器に、「復活を果たすまで」の経緯が、リハビリの様子等をはじめ、全て包み隠さず綴られているのが、『復活への底力』(講談社現代新書)です。
2.脳卒中からの生還~復職
・失語症とは脳の言葉を担う部分に障害が起こり、聞く、話す、読む、書くといった言葉を使った働きがうまくできなくなる状態だそうです。
・命に別状はありませんでしたが、発作が起きてからあっという間に右腕右足がまったく動かず、相手が話している内容はある程度理解できても、自分からは意味のある言葉を一つも出せない状態になっていたのです。
・医師によると、僕と同じくらいの年齢の人が脳出血を発症し、同じくらいのダメージが残ると、復職はあきらめ、退院や、自宅での自立した生活を目指してリハビリを行うのが一般的だそうです。もともと70歳を超えていれば、定年退職し、仕事をせずに暮らしている人も多いでしょう。
・しかし、出口さんは、「学長への復職を目指したいと、医師とリハビリのスタッフに伝えました。以前と同じように別府へ単身赴任して自立した生活を送り、聴衆の前に立って講演できるくらいになりたいと。」
・とても強い意思です。なぜ復職を目指すのか。
・出口さんは次のとおり述べます。「まだやり残した仕事があったからです。学長に就任して以来取り組んできた、新しい学部の設立。そして新型コロナウイルスの感染拡大で大きな影響を受けた学生の支援。」
・やりたいこと、やり残したことがあるとき、人は、脳卒中を克服してしまうのです。
・「人生とは何か」といった自問自答をすることも、落ち込んでふさぎ込むこともなかったそうです。のれは、「あくまで復職に向けてリハビリに一所懸命取り組み、復活した姿を皆さんにお見せしたいと思っていました。」
・ここで、次のような名言が語られます。
・「何が起こるか予測できない世の中で、どんな事態に直面するかは、『種の起源』で進化論を確立したダーウィンがいっているように運次第であり、人間にできるのは適応だけです。」
・「人間は川の流れに身を任せてたゆたうことしかできない。」
・出口さんは、川の流れに身を任せているうちに、ネット生命保険会社の創業を経てAPUの学長に就任し、日々の仕事と生活を送るなかで脳出血を発症し、身体と言葉の障害が残ったと、感じています。
・私たちの人生にはどうしようもないことが山ほど起こります。「自分はなんて不幸なんだ、不運なんだ」と嘆いても仕方がありません。それがわかれば自分の身体に障害が残った事実をありのままに見つめ、その変化に適応するだけのことです。
・死は誰にでも訪れる当たり前の自然現象だと思えばよいのです。そして大切なことは、「何より、人生は楽しまなければ損です。以前と同じようには動けなくなったからといって、落ち込んでいる暇などありません。」と全てを前向きに捉えます。
・「運命を受け入れ、前向きに生きる。人生は楽しまなければ損です。最後に悔いを残さないことが最大の幸福。流れ着いた場所で、一生懸命頑張るだけ・・・」という言葉から、大いなる勇気をいただきました。
・最後までお読みいただきありがとうございました。
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