✅「ライフシフト」を果たすために✅50代中高年サラリーマンは何から手を付けたらいいのか!🌈本の中でリンダ先生は教えてくれなかった!🌈今から「プロティアン」発想で戦略的に能力を強化しましょう!

1.個人が長く働くことを前提として戦略的に能力を蓄積していく

・本書の中で紹介されているジムで著者が顔見知りになったKさん(退職者)の生の声が載っています。

「実際に退職してみると、とにかくやることがない。毎日、時間を持て余している、」
「これから何をしたらいいのだろう?」
「会社から離れてみると、自分一人では何もできないと痛感している。何も持っていないことにも愕然としている。」
「これから30年もあるのに…」

・わたしたち定年世代は、人生100年時代を生きています。現実的にも、退職してから20年~25年を過ごすことになります。世界最高の長寿大国の日本で、どう生き抜くのかを試されているのです。

・現実的な解決策の一つは、できるだけ長く働くことです。

・長く働く選択肢は3つあります。

・一つは、いまの会社でできるだけ長く働き続けること。これには、定年再雇用制度があります。

・二つ目は、転職を重ねながら働き続けていくこと。これには、正社員、非正規雇用があります。ここまでの二つは、「雇われる」働き方です。

・三つ目は、個人で稼いでいくことです。これには、起業、フリーランスなどがあります。これは、「雇われない」働き方です。

・働くことが人類史上、最も長くなる時代をわたしたちは生きていかなければなりません。社会と職場の変化に、否が応でも向き合い変わっていかなければなりません。

・「ライフシフト」するためにマルチステージを生きていくために重要なものとして、リンダ教授らは、3つの無形資産を重視しました。

・一つは生産性資産。仕事上のスキルや知識、戦略的な投資がもたらします。

・二つ目は、活力資産。心身の健康と幸福感。健康、友人、家族などがもたらします。

・そして三つ目は、変身資産。自己を変身させる意志と能力。自己理解や人脈がもらしてくれます。

・これら無形資産は、中高年サラリーマン、ウーマンにはすでに何らかの形で蓄積されています。いまの現役中に、将来の働き方を見据え、どの分野を伸ばすのか戦略的に強化していく必要があるのです。

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・ここで、著者は資産を生み出すためには「資本」の蓄積が重要であることを説きます。

・資本には大きく分けて3つの種類があります。

・一つはビジネス資本です。ビジネスで問われる基礎スキルのビジネスリテラシー、ビジネスシーンでの問題解決能力、および変化への関心と適応力です。これらの3つの資本をバランスよく鍛える必要があります。

・二つ目は、社会関係資本です。強固で密度の高いつながり、または、緩やかで外向きのつながりなどがあります。SNSの時代は、後者の弱いつながりが新たな考え方・スキル・知識をもたらしてくれる可能性が高いとされます。人とのつながりを大切にする必要があります。

・そして三つ目が、経済資本です。これは、金銭や不動産のことだけではなく、働き方も含んでいる概念です。六つの型があり、自分にあった型を理解し、効率よく資本を蓄積する必要があります。

・六つの型。①トタンスファー型:転職を繰り返します。②ハイブリット型:副業でユニークな市場価値を築きます。③プロフェッショナル型:専門性を武器にします。④イントレプレナー型:社内資源や組織を活用します。⑤セルフエンプロイ型:既存資本を元手に独立します。⑥コネクター型:人と人を繋ぎビジネスを生みます。

・以上の考え方は、「現代版プロティアン・キャリア」と呼ばれるものであり、従来のキャリア論と一線を画しています。

・大きな違いは、従来のキャリア論は、組織内のキャリアが大事であり、「組織で生き残る」ための適応能力が重視されていましたが、これからは「市場内で生き残る」「社会で生き残る」ためにどう適応していくかがもとめられているという点です。

・これは正に、ライフシフトのもとになる個人のキャリア論といえます。なぜなら、「現代版プロティアン・キャリア」の特徴は、価値観にあっては個人の自由、成長を重視します。

・成果においては会社の中での地位や給料ではなく、個人の心理的成功におきます。そして、他者からの尊重や組織からの承認に重きを置くのではなく、自尊心や自己認識、市場価値を大切にします。

2.変化し続ける学び続ける生き方へのシフトが大切!

・「プロティアン」という言葉の由来は、ギリシャ神話に登場する神「プロティウス」。ときに火となり、また、あるときは水にも獣にもなる変幻自在な上といわれています。

・プロティアンの思想を簡潔に整理すると、次の3つにまとめられます。

・キャリアは組織に預けるものではなく、自分で育て形成するもの。
    ・キャリアは昇進などの結果ではなく、生涯を通じた全過程である。
  ・キャリアは変化に応じて、自分で変えることができる。

・終身雇用の限界が叫ばれ、中高年サラリーマン、ウーマンにとって辛く厳しい時代になりました。

・記憶に新しいところでは、サントリーの新浪社長の「45歳定年制」発言が物議を醸しました。国が70歳までの雇用を求める(改正高年齢者雇用安定法)一方で、企業経営者は終身雇用を守るのは厳しいと言っています。

・わたしたちは、長寿化を生き抜く術を、自分でできることで考えなくてはなりません。

・組織に自分の職業人生を捧げるのではなく、変化に対応しながら自ら主体的にスキル・技能・知識を形成していくことが社会で生き残るには大切です。

・退職後まで、会社は責任も面倒も持ちません。

・『ライフシフト』のなかで、リンダ教授らは「長寿化を恩恵にするためには、古い働き方と生き方に疑問を投げかけ、実験することをいとわず、生涯を通じて「変身」を続ける覚悟を持たなくてはならない」と述べています。

・中高年サラリーマンはそろそろ、社内の評価や会社・上司からの承認に軸愛を置くマインドセットから、「自分で自分をいかに尊敬できるか」「自分は何をしたいのか」といった自己認識を重視するマインドセットに転換する必要があります。

・会社を退職したあとの「社会」での価値形成に、今から戦略的に取り組みたいものです。

・最後までお読みいただきありがとうございました。

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