早期希望退職が止まらない時代に中高年はどう向き合えばいいですか?

早期希望退職者募集が、2019年から毎年1万5000人と高水準で推移していました。

業績不振による赤字を引き金に人員削減する「止血型」と、“黒字リストラ”といわれる将来を見越しての「先行型」に二極化しています。

いずれもターゲットはわれわれ中高年でした。

今回は、そのような流れに対して、中高年の会社員がどのように向き合えばいいのか考えていきます。

引き続き、お読みいただければ嬉しいです。

1.「早期退職者リスト」に選別されているかもしれない!

企業が早期退職を募集するときには、ほとんどの場合、誰を残して誰を辞めさせるかの選別を終えています。

あくまで決定権は社員自身にありますが、会社側は面談などを通じて振り分けを進めて「リスト」を持っています。

仮に、自分が「会社が辞めさせたい側のグループ」に入っていた場合はどうすべきか。石にかじりついても残ったほうがいいのか、残ることは職業人生の「幸せ」に繋がるのかなどたいへん悩ましい問題です。

残った場合、その後の組織内での処遇は、事実上頭打ちとなり、よくて現状維持、業績次第ではいつかまた肩を叩かれる可能性が高いでしょう。

定年後の長い時間の社会生活を考えれば、筆者が何度も繰り返しているとおり、70歳までは現役で働くことを考えなくてはなりません。

とすれば、70歳まで一つの組織、働き方にしがみついていくのが本当に目指すべき職業人生なのだろうかとの疑問が浮かんできます。

仕事の達成感も喜びも組織との一体感も投げうって、ひたすら「雨風をしのぐこと」「給料マシーンでいること」だけを追求することが、正しい選択だとは思えません。

組織・会社の側から「いらない!」と言われたら、快く次の一歩を踏み出せる準備をしておく時代が来たのではないだろうか。

それが「早期希望退職者募集が止まらない時代」が、中高年に求めている環境適応力のような気がしてなりません。

2.中高年に求められる「変化する」力と「学び続ける」力

では具体的に、どのような環境適応力が必要なのか考えてみましょう。

リンダ・グラットン教授は『LIFE SHIFT』『LIFE SHIFT2』(東洋経済新報社)で、「変身資産」を人生100年時代を生きる重要な資産であると定義しています。また、「学ぶ時間」が多くなり重要になることも説いています。

さらに『2』では、「社会的開拓者」という言葉によって行動で変化を起こすよう、人々に奮起を促しています。

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また、ダグラス・ホール教授が提唱し、田中研之輔教授が『プロティアン』(日経BP)で説いた「プロティアン・キャリア」は、組織に依存しない変幻自在なキャリアを実現することが、長寿化、長期労働化時代に重要であることを述べています。

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これらを手掛かりに考えると、中高年のサラリーパーソンに必要な環境適応力は、「変化する」力と「学び続ける」力のような気がします。

変化する力ですが、世の中は常に変化してきましたが最近の変化ほど猛スピードで進んでいると感じさせるものはないでしょう。

自分の今のスキルは、いずれ陳腐化するという前提を持っておくとよいと思います。

会社から言われたことだけを行う、会社に人生を預ける、寄らば大樹、という変化に目を背ける姿勢はリスクになります。変化を楽しむ姿勢が必要です。

じっとしているよりも、早く動いて変化する方に合わせることが大切ではないでしょうか。

次に学び続ける力。過去のスキルを取り崩しているだけでは限界があります。新しい仕事や環境で成果を出すには、新たなスキルや知識を学び取っていく必要があります。

会社に言われて嫌々やる学習ではなく、将来を見越して積極的に戦略的に学ぶことが重要な行動です。その際のベースには「自分の人生を切り拓く」という目的が大切です。

そうはいっても、何から始めてよいか迷います。

まずは「自分が好きで、できること」「仕事やプライベートで使う機会があること」と関連する領域から学習の幅を広げていくと学習効果が高まります。この分野の仕事や知識なら興味が持てる、という分野を見つけて始めてみるのがいいですね。

3.まとめ

仮に、自分が「会社が辞めさせたい側のグループ」に入っていた場合はどうすべきか。石にかじりついても残ったほうがいいのか、職業人生の「幸せ」に繋がるのかなどたいへん悩ましい問題です。

定年後の長い時間の社会生活を考えれば、筆者が何度も繰り返しているとおり、70歳までは現役で働くことを考えなくてはなりません。

とすれば、70歳まで一つの組織、働き方にしがみついていくのが本当に目指すべき職業人生なのだろうかとの疑問が浮かんできます。

いざ自分が組織・会社の側から「いらない」と言われたら、快く次の一歩を踏み出せる準備をしておく時代が来たのではないだろうか。

それが「早期希望退職者募集が止まらない時代」が、中高年に求めている環境適応力のような気がします。

中高年のサラリーパーソンに必要な環境適応力は、「変化する」力と「学び続ける」力のような気がします。頑張りましょう!