ベストセラー『定年後』の実践編!準備と助走で定年後を生きる!:『定年準備』楠木新著

定年後の生き方を考えるにあたり、参考となった書籍をご紹介します。

今回は、前回ご紹介したベストセラー『定年後 50歳からの生き方、終わり方』(楠木新著、中公新書)の実践編として2018年に刊行された同じ著者の『定年準備 人生後半戦の助走と実践』(楠木新著、中公新書)です。

引き続き、お読みいただければ嬉しいです。

定年準備 - 人生後半戦の助走と実践 (中公新書)www.amazon.co.jp

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【目次】
はじめに
第1章 人生は二度ある?
「夢の中へ」/日がなテレビを見て過ごしている/「定年後」は50歳から始まる …ほか
第2章 「もう一人の自分」を発見
大道芸人の2時間の説教/体調不良をきっかけに二刀流/「働き方改革」の主体は誰か …ほか
第3章 60歳からのハローワーク
もう一度就活をするなら?/人生いろいろ、定年後もいろいろ/同僚として一緒に働けるか …ほか
第4章 最後に戻るのは地域と家族
生き甲斐を生むパン屋/背筋がピンと伸びる/4人に1人は友人ゼロ?/ …ほか
第5章 童心に返る
子どもたちの小さな宇宙/「だれも、はじめは子どもだった」/子どもの頃の自分が活きる …ほか
第6章 魅力的な先達に学ぶ
向こうから呼んでくれる?/「この人みたいになりたいな」/魅力ある人に重ね合わせる …ほか
第7章 逆境がチャンスに
病気は語りかける/震災で変わる人/投げ銭の重みを知る …ほか
エピローグ 定年準備のための行動六か条

目次

  1. 1.本書との出会い
  2. 2.本の概要
  3. 3.著者のプロフィール
  4. 4.本書から得られるもの

1.本書との出会い

前作の『定年後』を読んで深く感銘したわたしは、著者の楠木新氏のインタビュー記事や雑誌記事などを貪るように読み漁りました。

作者がサラリーマンで、定年を実際に経験している立場が、わたし自身の境遇を投影することができたというのが、シンパシーを感じる偽らざる要素だったと思います。

わたしも、40代で病気を患い体調を崩し、半年近く休職していたことがありました。

そして2018年に刊行された本書に出会いました。「定年後の実践編」と帯にあり、即買いでしたね。

2.本の概要

シニア向けライフプラン研修でお金・健康・趣味などが重要と説かれる。だが、それだけでは物足りないと著者は説きます。

わたしも、52歳でシニア研修を受けましたが同じ思いを抱きました。

長い定年後を充実させるには、やりたいことを見極めて行動に移す準備が必要だ、と述べます。

『定年後』に続く本書は、シニア社員や定年退職者への取材を重ねるなかで著者が新たに見聞した、個別的で多彩な実例を掲載。

自分らしい第二の人生を踏み出す上で役立つ具体的ヒントを明かしています。

定年後というと、すぐに退職日以降のことを考えがちであるが、「『定年後』は50歳から始まっている」というのが、著者の実感です。

最後に、定年準備の行動六か条が挙げられています。

3.著者のプロフィール

著者の楠木新氏は、1979年、京都大学法学部卒業後、保険会社に入社。

人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。勤務と並行して、「働く意味」をテーマに執筆、講演、セミナーなどに取り組む。

朝日新聞be(土曜版)に、会社から独立した中高年の生きざまを紹介した「こころの定年」を1年余り連載。2016年定年退職後も活動を続ける。

『会社が嫌いになったら読む本』『人事部は見ている。』『サラリーマンは、二度会社を辞める。』(以上、日経プレミアシリーズ)、『就活の勘違い』(朝日新聞出版社)、『ビジネスマン「うつ」からの脱出』(創元社)ほか、書籍多数。

著者が定年を迎えた後この本を出版した。

著者の大きな転機は2回ありました。40歳で阪神淡路大震災に遭遇したことと、47歳で体調を崩し長期休職したことだといいます。

4.本書から得られるもの

本書からは次のことが得られると思います。

・人生は、定年から次の人生が始まる。「人生は、二度ある」と前向きになれます。
・シニア研修の中で議論しても抽象的な発言に終始していて、行動につながるイメージはありません。
・会社にいたときは不平不満ばかり述べていたのに、退職すると「会社員時代はよかった」と懐古する人が少なくない。
・退職当初は、ほとんどの人が会社生活から解放された喜びを語るが、2カ月もすれば徐々に収まり現実に引き戻される。人間関係もスケジュールもその日を境にすべて失われる。
・定年退職した男性が社会とのつながりを失って、誰も名前を呼んでくれない状態に陥ったり、居場所がないことから家族との間に軋轢が生じているケースが数多い。
・定年前後の一つの問題は、このギャップに対してどう対処するかである。そのためには、50歳から準備が必要。しかし、50歳になった時点で定年後を意識している人は1割にも満たない。
・定年後の働き方も考慮に入れなければならない。多彩な働き方が実例としてある。自分の殻を破り、「会社人生」から早く脱出しよう。

この本には、最後に定年準備の六か条が掲載されています。わたしが大切にしている箴言です。特に好きな言葉は、「焦らずに急ぐ」と「身銭を切る」です。特に、「身銭を切ったものでなければ、自分の身にならない!」というのは、会社員から脱するために重要な行動原則だと思います。

興味のある方は、是非、ご一読ください。