✅50代サラリーマンは不満だらけ!✅しかし、いざとなれば踏み出せない「転職」! 🌈転職できない会社員を再生産し続けていないか? 🌈 「会社での顔」以外の自分の顔を作ろう!

・岸田文雄首相は衆院本会議で所信表明演説し、個人の“リスキリング(学び直し)”の支援に5年で1兆円を投じると表明しました。はたして、どんな政策を実行してくれるのか、見守っていきたいと思います。

・“リスキリング”だけではなく、この国の人材マネジメントの根本にある問題について深掘りして、一緒に考えていきましょう。

1.口では「人材は“人財”だ」といいつつ企業は人に投資せず、個人も学ばない!


・今年の5月に、経済産業省が公表した「未来人材ビジョン」なるものをご存じだろうか?

・2030年、2050年の産業構造の転換を見据え、雇用・人材育成から教育システムに至る政策課題について、一体的に議論し、未来を支える人材を育成・確保するための大きな方向性と、今後取り組みべき具体策をしめしたものです。

・この中のデータで衝撃を受けたものがありました。

・「従業員エンゲージメントの国際比較」というグラフです。「エンゲージメント」とは聞きなれない言葉ですが、その意味は、人事領域において、「個人と組織の成長の方向性が連動していて、相互に貢献し合える関係」といった意味で用いられています。

・ここで日本は、5%と対象国中最下位。世界平均が20%です。トップは米国/カナダで34%、東南アジアが24%、オーストラリア/ニュージーランドが20%、西ヨーロッパが11%というものでした。日本企業の従業員エンゲージメントは、世界全体でみて最低水準という悲惨な結果です。

・これを裏付けるように、「現在の勤務先で働き続けたい」と考える人の割合が、アジア・太平洋地域で最低水準の52%。トップはインドで86%、次がベトナム、中国、フィリピン、オーストラリア続きます(アメリカ、ヨーロッパ諸国は対象外)。

・また、同資料のなかに、「人材投資(OJT以外)の国際比較(GDP比)」のデータが載っています。

・米国、フランス、ドイツ、イタリア、英国、日本の6か国を比較したものです。日本は6か国中、ダントツの最下位で0.10%。トップはアメリカで2.08%、フランスが1.78%、ドイツが1.20%と続きます。

・日本は、トップのアメリカの20分の1、3位ドイツと比べても12分の1どまりと大きく水をあけられています。

・さらに、驚くのは、「社外学習・自己啓発を行っていない(・・・)人の割合」です。

・日本が46%で不名誉なトップ(こちらも対象はアジア・太平洋地域。アメリカ、ヨーロッパ諸国は対象外)。最小のベトナムの2%と大きな開きがありました。

・これを端的にいうと、「企業が人材投資をしていないとともに、従業員も勉強していない。そして、会社に貢献する気がない人が多い国。」と、いうように見えます。

・また会社に対する不満が多く、どんどん会社を辞めて転職を繰り返す会社員の姿を想像できますが、しかし、実態が異なることを私たちは知っています。

・50歳前後の会社員の最大の悩みは「転職」かも知れませんね。会社に見切りをつけるべきか、留まるべきか?大きな葛藤を抱えて日々の生活を送っている人もいらっしゃいます。

・しかし、「こんな会社やめてやる!」「定年前に絶対に辞めますから!」と、意気込んでいた人でも(わたしもその一人でしたね(笑))、50歳を超えると様子見に変わっていく人の方が多いです。

・いい会社に就職し、同期との昇進競争に勝って課長まで昇進し、会社員の競争社会の勝者といえる立場にいる人ほど、転職のハードルは高くなります。人生満足感を高め、自己顕示欲を満足できると、根拠のない将来への保証と勘違いします。

・こういう人は、パラダイムシフトに付いていけないことになり、変われない人になって、手に入れたものに固執し、プライドだけが独り歩きして周囲から疎んじられていることさえ見えなくなります。

・一方で、「転職を決断し、進んでいった人たちは、すっきりしたいい顔をしている」と、河合薫さんはその著書『THE HOPE 50歳はどこへ消えた?』(プレジデント社)で述べています。

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・30~50代前半の会社員を対象に実施したある調査において、男性の場合、50代の86.1%が「正社員」で採用されていました。女性では、45歳以降、正社員50%前後でした。

・男性に絞ってみていくと、「正社員」で採用された人のうち、月収については、年齢が高いほど前職に比べ低い傾向があり、月収が下がった人は、40代後半が29%であるのに対し、50代は34.9%になっています。しかし、50代でも前職より高くなった人が35.4%もいました。これは、転職に関する明るい話題です。

・転職すればいいというものではないが、しかし、「何かを失うことなしに前に進むことはできない」と同書で河合さんは述べます。

・さらに、「会社を捨てても、「私」の財産=暗黙知は残り続ける。地面を踏みしめた感覚、這いつくばった経験は、新しい環境で生かすことができる。失う、という苦い経験も、数年後には財産になる」と、50代にエールを贈ります。

・50代は、大きなライフシフトを選択できるラストチャンスです。「選択肢がないから離れないと考えるのは、自分の心の自由まで会社に捧げることに等しい」と、河合さんはいいます。

・中高年サラリーマンの最大の問題は、この「代わりがないから!」「ほかに、道がないから!」という諦めです。

・いまこそ、自分の軸で生きてみましょう。人生後半戦は、まだまだ、始まったばかりだということに、気づくことが、大切ですよ。

2.「働かないおじさん」問題も根は一つ!「プランB」を40代で用意すること!


・小林祐児氏著『早期退職時代のサバイバル術』(幻冬舎)で、著者は、日本企業の長い出世レースは、小・中学校の「校内マラソン」に例えています

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・同期入社が、「ヨーイドン!」で一斉にキャリア街道を走り出し、同期はライバルでも仲間でもあります。

・スタートが同じですぐには大きな差をつけませんが、しかし、後半戦から最後にかけてはきっちりと差がついて、順位がつきます。「平等主義的」であり、「競争主義的」です。

・「自分は出世なんてどうでもいい」と言いつつも、走り始めると、こうした構造に飲み込まれていきます。

・同書のなかで、小林氏は、出世に対する意欲が曲がり角を迎えるのを「42.5歳」と述べています。

・そして、「45.5歳」でキャリアの終焉を意識する曲がり角を迎えます。
・世界的にみると、日本における昇進の「頭打ち」の平均42.5歳は、あまりのも「遅い」と主張します。

・「逆にいえば、それまでの長い期間、組織内出世という可能性を広く与え続けるのが日本企業の人事管理です」と、断言しています。

・冒頭の経済産業省の「未来人材ビジョン」にもあったように、不満だけを溜めて外に出ない中高年層が大量発生するのは、長すぎる出生競争が終わるころには、すでに「外に出られない」状態になってしまっているという点も見逃せません。

・キャリアの先が見えない状況では、自己投資するにも大きなリスクを背負うことになり、専門性を磨きたいと思っても、2~3年後にはその職務についているかわからない状態では、教育コストを投じる動機が生まれにくいです。

・そこで、出世レースに負けた中高年が屍の如く「働かないおじさん」となって、定年退職までの時間をやり過ごすことになります。

・つまり、「働かないおじさん」問題のもう一つの問題点は、出世レース以外の「代替物のなさ」であり、企業側の人材マネジメントが変わらない限り繰り返す、と警鐘を鳴らします。

・これを変えるためには、40代で職業人生を選択できるキャリアパスを持つ必要がありそうです。もはや、終身雇用と年功序列は、人生の鎖にしかならないのでしょうか。

・もう一つ、重要なことは、転職や失業が「悪」と思われている社会的な慣習を変えていくことです。

・最後までお読みいただきありがとうございました。

・興味のある方は、こちらも是非、ご覧ください。

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