✅定年後、一歩踏み出す力はどこから?✅経験とスキルはあなたを裏切らない!🌈試行錯誤の中から人生の結晶のような「自分」が立ち上がる!

・定年退職者は、定年を迎えてどのように働き方を変えていったのか。実際に、定年後の働き方を見直すプロセスについて、インタビューの内容からみてきました。調査対象者の生の声を掘り起こし、定年前に考えていたこととのギャップと、定年後のリアルについて考えます。

・ここでは、定年退職者たちが、どのように新しい職場や環境に適応していったのかについて考えていきます。多くの人が、定年退職直後を振り返って、試行錯誤していたと語っています。そういう彼らが、仕事を進めるうえで、一歩を踏み出す前向きな行動に繋がったものは、何だったのかを探っていきましょう。

1.定年後、前向きな行動に繋がっている要素

<(1)継続雇用同じ職域グループ>

・はじめは旅行会社勤務のAさん。

・定年後の役割の認識においては、社長との面談があり、異動理由と業務内容を確認し、新規事業を開発する役割を認識しました。

・また、仕事で成し遂げたい思いは、「一人ひとりのお客様へ説明しに、全国どこへでも伺います」顧客志向の行動は、仕事を自らに引き寄せ、寄り添う心情が感じられます。

・「子供を海外で育てた経験は、今、役に立って」おり、新規事業の留学商品に活かされています。

・試行錯誤しながらやってきて、「2年目で私自身も周囲も驚きました」集客人数や販売額は着実に増え、社会的承認を得られていました。

・「この年齢になってできる仕事と思っています」成長機会になっていることも納得感を深めていました。

・次に、バス会社勤務のBさん。

・定年後の役割については「社内で、やりたいこと、やっていいよって感じだから」。仕事への思いは、職場での人達をいつも見ています。「何でもやるっていうか、雑務屋ですよ」力強い一言が、現在の役目を表しています。

・仕事優先の時間仮から、仕事と適度な距離を取るようやっています。

・40代に、社内での調整役や営業マンとしての柔軟な交渉力が組織を統率する力として活かされていました。

・世代継承性を前向きに捉えた働き方をしています。

<(2)継続雇用違う職域グループ>

・はじめに、航空会社の研修センター講師のDさん。

・講師という立場条、役割を的確に認識しやすいポジションです。

・組織力、チームワーク力を重要視した研修を企画実行しています。「(研修では)普段は会わない社員同士が話し合って」「(話し合いの後に)実は、私達、皆な考えていること、同じだと感じませんでしたか」「皆な思っているのだから、是非変えていきましょう、そんなような話しをします」この「あるべき姿」がDさんの軸となっています。

・また、研修自体が若い人達と働き方を共有できる機会であり、やりがいに繋がっていました。

・続いて、不動産駐車場事業勤務のEさん。

・仕事の役割については、出向先の社長と面談し「黒字にしてほしい、任せますから」と言われています。必要とされていると感じていました。

・使命が明確になり、現場を知らなければ仕事にならない。培った信念で動き出します。一つ一つの現場に1人で出かけて行きました。語りの中で「現場」という単語が、繰り返し出てきました。

・自分の担った役割と現場で働く人達の役割を理解し連携する姿勢があります。

・Eさんは、一人で現場に出向き、他者の様子や意見に耳を傾け、異なる意見を調整し、自分の考えもしっかり伝えていました。

・違う職場環境でも適用しようとする柔軟性があれば、周りと関係性を上手く築ける事例です。

・次に、機器メーカーの博物館長のFさん。

・博物館には、資料や創業以来の製品が展示され、一般公開されており、社員一人ひとりの未来へとつながる誇りでもあると感じています。

・全国から学生が訪ねてくる、来館者数も伸びていることは、館長の役割を社内で共有できていて、成長機会になっていました。

・博物館長という役割を意欲的に務めて、周囲の人たちとも良好な関係を継続できています。

<(3)転職同じ職域グループ>

・まずは地域を再開発する第三セクター勤務のGさん。

・「社員と一緒に考える、そもそも(政府系銀行で)地域開発に携わってきた自分にとっては、やりがいがあります」と語っていました。

・仕事でやり遂げたい思いと職務上の役割が繋がっています。

・自社の組織のみにとらわれず広い視野で、仕事の中に自らの価値を見出し、協働する意志と行動力があれば、定年に拘らない働き方ができることを教えてくれています。

・65歳からの生活については、「一つはラグビー…。週末の余暇には問題ありません」マイライフをより充実させて、柔軟な働き方をしています。

・次は、人材育成で地域活性事業に取り組むHさん。

・ホテル業界の「人材育成塾」を始めた思いは、「ホテルの仕事は、人から頼み事をされて、それに答える、お客様の望みをかなえる手助けをする、素晴らしさ、やりがいを若い人に分かってほしい」

・その若い人を育てる思いは「地元の観光発展に貢献したい、自分を育ててくれた先輩、優れた経営者に恩返しができる。引き継ぐ年代になった」という使命と結びついていました。

・Hさんの軸は、「いつも4軸を意識して仕事をしてきた。スタッフ、お客様、パートナー(関連会社など)」このバランスをいつも考えています。

・組織に所属しながら、働く条件を調整し、自らの成し遂げたい思いを着実に実践に繋げていました。

<(4)転職違う職域グループ>

・はじめに、県の観光・物産振興事務所で働くIさん。

・県の観光や物産を宣伝する事務所長で、県の行政窓口をサポートすることや、県人会事務局なども担っています。

・商社や航空業界で培われた知識や経験が、地域の産業文化、住む人達との交流に活かされていました。

・月間で12日出勤や仕事内容、役割などを事前に調整して、自ら要望する条件を合致させています。

・現役時代よりストレスが軽減して、マイライフを充実させています。

・最後は、催事施設勤務のJさん。

・現在の仕事内容は、関連先との専門的スキルが必要とされます。

・「やりがいもあるし、きついところもあります」と語っていました。無事につつがなく催事を終える役目が凝縮されています。

・仕事に対する姿勢は、周りとの協調を大事にし、常に改善や工夫を自発的にすることでサービススキルを磨いて65歳以降も納得した働き方をしていました。

2.一歩踏み出す力の源泉

・萩野氏の調査では、インタビューしたほとんどの人が、定年後も前向きに働いていました。

・中には、定年前の役職定年ではモチベーションが低下したという人もいましたが、定年後、再出発して、環境が変わってなかで、前を向いて働いていた人もいました。

・このような人達に共通する「一歩を踏み出す力」は何で、その源泉は何か、を考えてみたいと思います。

・4つあります。

・一つは、「自分が必要とされている感じ」です。

・転職の場合は、新しい会社・組織での「役割」が雇用契約前に認識できることが多く、仕事で成し遂げたい「思い」と繋がりやすいと考えられます。

・継続雇用の場合では、経営層などと面談したケースでは、仕事の使命が早い段階で明確になっていました。さらに、自分の職歴や人間性を知っている人からの声があると、自分は仕事で必要とされている感を強く感じていました。

・二つ目は、「対人スキルの柔軟性」です。

・対人スキルは、年齢段階の適切な時期に、場数を踏み、失敗や成功の経験を積むことで身に付きます。定年まで働いた人達は、経験してきた能力です。自らが周囲と適用しようとする柔軟性があれば、早くその環境に馴染むことができます。

・三つ目は、「社会的承認」です。

・仕事の結果が、短期の雇用期間であっても、社内で共有できる場面があると、やりがいに繋がっていました。

・1年更新の雇用期間でも、数字にでる、視覚化できる、社内の声やアンケートが届く、周囲から相談される機会があるなど、社会的承認があることは大事です。

・働き方が周囲から認められ、自身の成長機会になっていると自己評価できれば、より頑張る行動に繋がっていました。

・四つ目は、「マイライフの充実」です。

・仕事と適度に距離を持っていました。フルタイム勤務でも気持ちに余裕が出ている様子がわかりました。

・転職した事例では、月間の勤務日数を絞ったり、勤務時間内でも社外活動の許可を得ているケースもありました。

・これは、それまでの「仕事中心」「会社中心」の生活からの脱却を意味しており、自分軸を中心とした生活を取り戻す契機になっていると思われます。

・最後に、萩野氏が本研究で印象に残っていることを記しています。それはインタビューの際に、「先ず、やってみました」という時に、一様に表情が明るく変わることだそうです。

・やりかたは、人それぞれあるわけですが、それぞれこれまでの職業人生で培ってきた自分らしい思考と態度で「やってみる」のです。

・真剣に、誠心誠意取り組んできた人生は、土壇場で嘘はつかないということになりそうです。

・『人生に革命が起こる100の言葉』(小倉広著、ダイヤモンド社)より精神科医・心理学者アルフレッド・アドラーの言葉

 「自分だけでなく、仲間の利益を大切にすること、
   受け取るよりも多く、相手に与えること
   幸福になる唯一の道である。」 

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