✅「感謝の習慣」で人生は好転する! ✅🌈中高年ともなれば「生きている」ことにまず感謝!🌈人の間で喜ばれ『ありがとう』と言われる存在になるのが「幸せの本質」?

・最近、「ありがとう」と口に出して、感謝の言葉を話していますか?

・昨年,12/7『PRESIDENT Online』に、スコット・アランさん(ライフコーチ、作家)の「感謝の習慣」に関する記事が掲載されていました。正確なタイトルは「割り算して0.9以下なら関係は破綻に向かう」夫婦関係の良し悪しが一発でバレる“計算式”」ですが、内容をつぶさに読むと、そこには「感謝の心」の人生への効能が刻まれています。

・スコットさんは、「感謝の心は人生を変える力を持っている」と述べています。

・わたしたち中高年こそ、感謝の習慣を大切にすべきだという点について、一緒に考えてみたいと思います。

1.「感謝の習慣」で人生は好転する(かもしれません)!


・先の『PRESIDENT Online』の記事で、スコットさんは「どんなに厳しい現実に直面しようと、感謝の心を持っているなら、見落としがちな恩恵に気づくことができる。たとえ物事がうまくいかないときでも、感謝の心を持っているかぎり、困難の中に希望を見いだして、人生の素晴らしさを忘れないようにポジティブな姿勢を維持することができる。」といいます。

・なぜなら、持っているものに気づき、それに感謝することは、満足感や充実感をもたらせてくれます。多くの恩恵を周囲から受けていることに幸せを感じます。

・つまり、感謝の心を持つと、むやみに欲しがる気持ちは抑制され、恩恵に気づくことができます。

・次に、感謝の心を持つと、人生全般に対する満足度が高まり、自分の利益だけを考えるのではなく、他人の苦しみに共感することができます。その結果、他人に思いやりを持ち、ふだん受けている恩恵を共有したくなるのです。

・自分が十分に恵まれていることに気づくと、心を開いて寛容の精神を養うことができます。あなたは「相手を気づかって広い心で分かち合う」ことを信条として行動し、困っている人たちに救いの手を差し伸べる慈悲深い人になれるのです。

・そうして、他人に思いやりを持って救いの手を差し伸べ、相手の顔に笑みが浮かぶのを見ると、自分の人間性に自信が持てるようになります。

・逆境に見舞われてもポジティブな要素を追求すると、「いずれ状況が好転し、よりよい時期が来る」と確信することができ、その結果、あなたは粘り強さを発揮し、楽観的な姿勢で努力を重ねることだできます。

・過去について悩まず、すでに終わったこととして受け入れよう。未来について心配せず、何が起ころうと感情的にならずに受け入れましょう。そうすれば、後悔や不安によるストレスから解放されます。

・ストレスから解放されると、前向きな姿勢になり、生産性が高まり、人生のすべての分野でより大きな成果が上がります。感謝の心を持つと、不平を言わずに改善に向けて集中することができます。

2.「ありがとう」の気持ちは「幸せ」になる因子なのです!


・人は、感謝の心があってはじめて、「人を喜ばせたい」「人を幸せにしたい」という思いが生まれてくるのです。人間という生きものは、「自分以外を喜ばせる」という目的があると、脳や心がポジティブ(前向き)になります。

・そして、自ら思い描く、新しい未来を実現させることができるようになっていき、生きる喜びも生まれてくるのです。私たちは、身の回りを見渡せば、そこには既にたくさんの有り難いことが存在して入るにもかかわらず、感謝することを忘れ、モノ足りないと思うことばかりに目が向いてしまいます。

・そもそも、私たちは、今こうして「生きている」ということ自体が有り難いことなのです。まず、そのことに気づくことです。そこからはじめなければなりません。

・中高年ともなれば、自分と同世代の方、もしくは自分より若い方が身近で亡くなるという経験をしているのではないでしょうか。自分自身を含め、「人の死」「人生の終末」意識せざるを得ません。人生は一度しかありません。そうであるならば、私たちは、たとえどのような状況であろうとも、「生きている」ことにまず感謝の気持ちを持ちたいものです。

・そして、感謝の気持ちを持てたなら、「感謝の言葉」を口にするのです。

・日本の幸福学研究の第一人者で慶應大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長・教授の前野隆司教授は、「幸せになる心的要因」を調査研究し、4つの心的要因を突きとめました。これらは幸せの条件であり、これらを高めることによってわたしたちは幸せになれるといいます。

・その4つは順に、「やってみよう因子」「ありがとう因子」「なんとかなる因子」「ありのまま因子」です。

・その一つの「ありがとう因子」については、「つながりと感謝の因子」です。具体的にどういう感情かというと、自分が喜んでいるときよりも、自分が何かをしてあげたことによって誰かが喜んでくれたとき、他人の喜ぶ顔を見たとき、ほんわかとした幸せを感じますね。

・この因子に関する「心の力」は主に二つあります。

・一つ目は「利他力」。自分を大切にしつつ、相手のことを考える力です。自分の利益「=自利」と、みんなを幸せにする「=利他」とが丸く満ちるバランスの取れた利他心。定年後はこのように、「利他の心、自利の戒め」でいきたいものです。

・二つ目は「許容力」。“〇〇のせい!”を断ち切り、今の自分を受け入れる力です。定年で会社から成仏したあとは、過去の自分も今の自分も受け入れてあげます。過去は見方によって変えられることに気づくでしょう。それと同時に、自分が100%正しいということも、誰かが100%悪いということもないのだと受け入れます。

・このような二つの心の力を育てることが「ありがとう因子」を高めることに繋がります。

・作家の小林正観氏が、「神様が味方をしてくれる人になる習慣」にあげているのが、「人の間で喜ばれ、『ありがとう』と言われる存在になること」です。

・人間の生きる目的は、ほしいものを得たり、何かを成し遂げることではないともいいます。

・続けて、「自分の力なんてないんだ」と思っている人は、まわりに支えられて生きていることがわかっているので、「謙虚」であって、「謙虚」とは「感謝」することなのだと述べています。

・ここで、冒頭のスコット・アラン氏の考えと非常に近いものを感じます。

・小林正観氏は、最後に、幸せに感じてよき仲間に囲まれることになり「喜ばれる存在」になることが、「人生の目的」であり、「幸せの本質」なのだといいます。

・わたしたちは、ついつい、「周囲への不平不満」「自分に足りないもの」を愚痴ってばかりいることに気付かないまま、大切な人生の時間を浪費してしまいがちです。

・「感謝の習慣」は「幸せ」に近づく方法であること、「喜ばれる存在」になることが「人生の目的」であり「幸せの本質」であるという言葉を忘れないでおきましょう。