✅50代の会社員にとって転職は大きな悩み事!✅「選択の自由」を放棄しなければ自由はある!🌈アドラーの「自己決定性」が重要な意味は?

・12/13の『PRESIDENT Online』に、河合薫さん(健康社会学者(Ph.D、気象予報士)の記事「専門スキルもないし、給料が下がるのはイヤ…転職に怖気づく「おじさん社員」の3つの誤解」が掲載されていました。

・50代の転職事情について、最新の公的なデータをもとに分析したものです。

・この記事を読んで、中高年が自分の人生や未来を「自分で選択」することの大切さに改めて考えてみました。

1.中高年の「転職」で意外と知らないほんとの価値とは?


・70歳雇用義務化で揺れ動く人事部の動向を見極め、留まるべきか?退職金が割増しされるうちに、会社に見切りをつけるべきか?

・50代の会社員にとって、転職は最大の悩みごとと言っても過言ではありません。

・人は首尾一貫性を好む傾向があるため、多くの人が「できることなら現状を変えたくない」というのは、ある意味、自然の摂理です。だって、楽ですから。変えないのがいちばん楽。

・かといって会社に残るという選択をして、「働かないおじさん」扱いされたり、会社にしがみつく老害社員と揶揄されたくない。転職はするも地獄、しないも地獄……。

・この記事の中で河合さんは、「ミドルエイジ層の転職と能力開発・キャリア形成~転職者アンケート調査結果~」(政府が「骨太方針2019」(「経済財政運営と改革の基本方針2019~『令和』新時代:『Society 5.0』への挑戦~」)でうたっている、中途採用・経験者採用の促進を実現するための資料として企画・実施された調査)を分析し、次のように述べています。

〈噂その1〉「50代を正社員で雇ってくれる企業などないと聞きますが」
〈答え〉NO! 会社は案外、本気です。

〈噂その2〉「転職って、給料下がるし、都落ち感があると聞きますが」
〈答え〉NO! 会社側は案外、期待しています。50代の35.4%が「転職で賃金が上がった」

〈噂その3〉「転職には資格や専門的なスキルがあった方がいい、と聞きますが」
〈答え〉NO! 資格や専門的なスキルは、いわば「足の裏の米粒」のようなもの。取らないと気になるけど、取ったからといって腹を満たすものではない。資格や専門スキルよりも「実務実績」

・転職しようと転職しまいとキャリアはつながっています。「今までの働きぶり」が次につながっていくのであり、「今この瞬間」にどれだけ正しい行いをするかで、「この先」が決まります。過去があるから、「今」があり、その繰り返しが「未来」を輝かせます。

・転職者と非転職者で比較したところ、40歳以上では、転職者の方が、より高いワーク・エンゲージメントを示し、その差は、年齢の高い層ほど広がっていたのです。

・45歳以上で特に差が大きかったのが、「仕事は私に活力を与えてくれる」「朝、目が覚めると『さぁ仕事に行こう』という気持ちになる」「仕事に没頭しているとき幸せだと感じる」「私は仕事にのめり込んでいる」などで、転職者の方が5~13ポイント程度非転職者を上回っていました。

・調査では、転職をしていない人の方が月収も高く、その差は30~34歳で4万円弱、50代では7万円まで広がっていました。なのに、その50代で、たくさんもらっていない人の方が元気だったのです。

・「転職という行為そのものに価値があるのではなく、「自分で選択する」ことにこそ意義があります。自分がおかれた状況を受け入れ“会社に残る”か、状況を変えるために“会社を出る”かどちらかに決める勇気です」といいます。

・「転職はしない=今の状況を受け入れる」ことも選択なのに、あたかもそこに「選択肢」がないように考えていたのです。

・「選択の自由」を放棄しなければ、自由はあるのです。

・「たとえ険しい道のりであろうと、新天地でもっと自分の力を発揮したい」という、きっぱりした意志があれば、転職はうまくいく、と河合さんはいいます。

・逆に、“会社に残る”選択をした場合でも、それが自分のおかれた状況を受け入れた上での決断なら、何も恐れることはありません。

2.「自己決定性」こそが勇気を生み出す!


・人生は選択であふれています。

・「転職するか」「転職しないか」もそうですし、今日のランチを「蕎麦にするか」「ラーメンにするか」という日常で繰り返されるようなものも一つの選択です。

・人は、自分の行く先を選択できるということに、自分の心から気付いてほしいと願うのです。

・心理学者で精神科医のアドラーは、「自己決定性」という言葉で「自分次第で人生は変えられる」と説きます。

・自分でコントロールできないこともたくさんありますが、自分で変えることができないといって、自分の人生をあきらめたくありませんよね。

・50代の会社員なら、30数年に及ぶ会社員人生の中でこれまで散々、諦めてきたのではないでしょうか。人生の後半の選択は「自己決定」しませんか。いや、「自己決定」しましょう!!

・これまでの会社員人生で体と脳みそに染み込んだ「寄らば大樹」「会社がやってくれる」思考の殻を脱いでいきましょう。

・「次の行動を選ぶのは自分であり、何を選ぶかは自分の意志だ」と思うことが、人生に違いを生むことになります。

・ただし、上手く軌道に乗せるには困難が伴います。試行錯誤が必要です。

・自己決定⇒行動⇒結果をみて試行錯誤。こういった「考えて行動して試行錯誤する」知的なプロセスを繰り返して、自分のものにしていくことになります。身に沁みついた思考と態度を上書きするには、時間が必要です。