✅定年後に起業を考えているなら!✅「副業」は最適なトレーニング!🌈「副業」で試行錯誤してリスクを減らして起業しましょう!
・昨年10月に経団連が実施した「副業・兼業に関するアンケート調査結果」が公表されました。
・コロナ禍でリモートワークが浸透するなか、副業が注目を集めています。
・定年後の起業を考え始めている中高年サラリーマンは、副業を上手に利用して、「起業練習」をしましょう。
・今回は、中高年サラリーマンの副業について考えてみました。
1.副業を認める企業が多数派になりました!
・「副業」という働き方を定義すると、1社で雇用されていた正社員が離職することなく別の企業や自営業者として働くこと、といえます。
・この10月に公表された、経団連が実施した「副業・兼業に関するアンケート調査結果」では、社員の副業を認めている企業が53.1%に達し、5割を超えて多数派になっていました。
・4年前は、3割を下回っていたという調査もあり、いまや副業は当たり前になったといえそうです。
・大きなきっかけは、何といっても、コロナ禍を受けた働き方の変化です。
・12/7『日経ビジネス』オンライン版の記事では、その変化について次のように述べています。
リモートワークの浸透で、時間や場所にとらわれない働き方が可能となった。これを受け、社員に柔軟な働き方を認める企業が増えた。
・また、副業は単に、働く人の収入源の複線化に留まらず、企業側にとっては「学び」の観点から期待が高まっています。
・これまで一つの企業内にとどまっていた人材を外に出すことで、社員は副業先で新たなスキルや知識を習得できます。新たな情報や人脈も得られ、事業拡大の機会に繋がる可能性を生み出します。
・働く側のメリットについてもう少し深く見ていくと、副業はもともと先ほども触れたように、収入源を補う手段、いわゆるダブルワーク、ダブルインカムの意味が濃いものでした。つまり、生計を維持するためのものでした。
・しかし、現在は、「新しい知識や経験を得られる」「異なる分野の人とつながり幅広い人脈が得られる」「自分の能力やスキルを社外で試す機会が増える」といった効果が得られる点で注目されています。
・終身雇用や年功序列といった日本固有の雇用慣行が崩れた今、会社に依存せず、「プロティアン的」に自分でキャリアを開発していこうと考える人は増えています。会社を離れることなく新しいチャレンジができる副業は、働く人にとっても大きな意義があります。
・これに対して、中高年サラリーマンのなかには「副業は若い人の話し!」「才能のある人だけができるもの」「わたしには関係ない!」と、毛嫌いしている人が少なくないようです。
・わたしは、50代のサラリーマンこそ、会社の副業制度を積極的に活用すべきであると考えています。
・特に、「定年後に何かで起業したい」と思っている方にとっては、たいへん有効な制度です。
・次に定年後の失敗しない起業との関連で副業の有効性を述べてみます。
2. 副業から入って起業失敗のリスクを小さくする!
・定年後の「起業」というと、すぐに帰ってくる反応は「失敗したら取返しがつかない」「この年で借金を抱えたくない」というネガティブなものです。
・定年後の起業の失敗原因は大きくわけて3つ。
・一つ目は、全くの未経験の分野での起業のケースです。全く経験もノウハウもない分野の業種に飛び込むのはリスクが高く、見通しが立てにくくなります。また、体力的にも無理が効かない年齢になっています。
・二つ目は、初期投資にお金を掛けすぎるケースです。実店舗を用意する必要のある飲食店などの起業で起こり得ます。退職金や預貯金を無計画につぎ込んでしまったり、融資で多額の借金を背負ったりするケースです。
・三つ目は、家族の理解がないまま起業するケースです。退職金や生活費に手を付けてしまって、生活が崩壊してしまうケースもあります。家族には、普段から将来についての考えを話し合っておくことが大切です。
・定年起業を成功させるための5原則というものがあります。①50代または60代で起業、②ひとりで起業、③お金を使わない低リスク、④年金プラスアルファの収入を目指す、⑤長く働くことを最優先にする。
・定年後の起業には「ひとり」「低リスク」などで表されるスモールビジネスが最適です。
・自らも起業家で1万人の起業をプロデュースした「起業のプロ」、 会社員のまま始める起業準備塾「起業18フォーラム」主宰などを行う新井一氏の言葉には、スモールビジネスに関する専門家の知見が豊富です。50代60代のわれわれ世代も共感できる部分が非常に多く、“目からうろこ“の言葉も少なくありません。
・著書「朝晩30分好きなことで起業する」(だいわ文庫)の中で、会社員が陥りやすい起業の間違いパターンを述べています。
・間違いパターン1:「資格を取れば起業できる」。資格というのは「足の裏についたご飯粒のようなもの」という言葉があります。「取るまでには気になって仕方ないけど、取っても食べられない」という意味です。いまや弁護士でさえ、食べていくのは大変な時代です。資格さえ取れば起業ができるという思い込みは捨てましょうと述べています。
・間違いパターン2:「すぐに始められる代理店ビジネスにとびつく。保険の代理店、最近はフランチャイズも増えています。Aという会社から預かった商品を売って、手数料をもらうというビジネススタイルです。扱っている商材が自分の好きなもので、それを売ることが楽しいというのならいいですが、手っ取り早く始められるという理由の場合は、いつか会社員の仕事と同じになると述べています。
・間違いパターン3:「先に始めている人の仲間に入れてもらう」:海外開発投資やネットワークビジネスなどが典型的な例です。「これは、避けてください」と警鐘を鳴らしています。
・また、別な著書「会社で働きながら6ヵ月で起業する」(ダイヤモンド社)では、50代60代を含め将来に不安を抱く多くの人が起業に注目している。お金の不安はもちろん、時間や意思決定の自由がないことを打ち破ろうとする人が増えている、といっています。
・しかし、起業をしたことがない人が大半であり、「初めてやることですから、わからないことだらけでしょう。そうなれば,起業はやはりハードルが高いものと言わざるを得ません。」前半の方で触れた起業に踏み出せない理由であがっていた意見ですね。そこで新井氏がお勧めしているのが,「会社員のまま起業準備を始める」という方法です。
・「つまり,副業からやってみて,うまくいったら起業に切り替える。」というメソッドです。
・この方法は,わたしのような再雇用会社員にとっても無理なく始められる方法としてたいへん有効だと評価できます。新井氏も,本の中で次のように述べています。
実際,会社員のまま副業からスタートすれば,あれこれ試行錯誤ができるので,独立後に短期間で廃業に追い込まれるリスクを小さく抑えることができます。貯金を失い,会社員にも戻れなくなってしまうといった最悪の事態を避けるためにも,まずは会社員であることを維持しながら,一歩踏み出すことをお勧めしたいのです。
・ここまでで、中高年サラリーマンが、副業からはじめ、試行錯誤から学び、退職後に本格起業という流れがイメージできたと思います。
・リスクを最小限に減じてからの起業スタートになることでしょう。
・ライフシフトには周到な準備が必要ですね。